苦境があったからこそ、今がある
僕は中学・高校とラグビーをしていて、そのときの恩師からTOSENを紹介してもらいました。「社会人になってもラグビーができるのなら」と思い入社したんですが、当時は“平成不況”“失われた10年”などと言われ、TOSENに限らず日本の景気が低迷していた時期。「ノストラダムスの大予言」「2000年問題」など、不安を煽る話題もあったりして、正直、入社できた喜びというよりも、「この先どうなっていくんだろう?」という心配のほうが大きかったのを覚えていますね。でも、仕事とラグビーに全力で打ち込んでいるうちに、最初は機械加工しかできなかったのが、曲げ加工や展開といった板金全般の仕事ができるようになっていき、また、ラグビーのほうも2部リーグから1部リーグへと昇格を果たしたりと、自分の成長と会社の成長の両方を常に肌で感じることができました。苦境だったからこそガムシャラに這い上がることができたと思いますし、今となっては、1999年というタイミングにこの会社の一員になれて本当によかったなと思いますね。